概要

日本の美は、現代アートのように作家の個性を「もの」に表出したものでなく、またコンセプチャルアートのように、言葉によって理解するものではありません。受け手がどれほど知識があっても、感受できる「感性」を身につけない限り受け止めることができることがないでしょう。私は「総体の美」を実践するために、主客の感性が響き合う時間と空間を作ることが必要と考えました。

川邊 りえこ